「チョコ」とは?

台湾華語を学び始めたばかりの頃、先生がよく口にしていた言葉があります。私にはそれが「チョコチョコ」と聞こえて、とても印象に残っています。たしか、台湾のお土産を渡した時のことだったと思います。

当時の私は語彙がほとんどなく、先生が何と言っているのかは全く分かりませんでした。でも、会話の流れや表情から「ああ、今これは“これこれ〜”と言っているんだろうな」ということだけはなんとか理解できていました。それでも耳に入ってくる音はどうしても「チョコチョコ」。初めて聞く音は、とにかく未知で、どこを切り取っても意味に結びつかないのですよね。

今では同じ言葉が“チョコ”とは聞こえなくなりました。当時先生が言っていたのは「這個」で、学習初期の私にはその音がどうしても「チョコ」に聞こえていたのです。“チョコ”とは聞こえなくなりました。聞き続けているうちに、だんだん音が形になり、ある瞬間ふっと「耳から入る音」と「頭の中の漢字」が一致して意味が立ち上がるようになります。

学習初期は何もわからず、音の塊に圧倒されるだけ。でも、続けて聞いていると、その塊が少しずつほどけていく感覚があります。あの「チョコチョコ」に聞こえた言葉も、今では自然に理解できるようになりました。

語学は、理解できない音が理解できる音に変わるところが面白いところでもあります。あの時の「チョコ=這個」も、耳が慣れることで自然に意味へつながるようになりました。これからも、どんな音がどんな言葉に変わっていくのか楽しみながら学んでいきたいと思っています。

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