台湾華語(中国語)を勉強していると、言葉そのものよりも、使い方で戸惑うことがあります。
台湾華語を習い始めた頃、先生との会話で、ひとつどうしても引っかかることがありました。
それは「你」という言葉です。
頭では「あなた」という意味だとわかっているのに、どうしても口に出すのに抵抗がありました。
日本語だと、先生に向かって「あなた」と言うことはあまりありませんよね。
だからなのか、「你」と言おうとすると、少し止まってしまう感じでした。
会話の練習でも、
「你呢?」
「你喜歡〜嗎?」
といった表現が出てくるのですが、そのたびにどこか落ち着かない気持ちになっていました。
「これ、先生に言っていいのかな?」
そんなふうに思いながら、少し遠慮するように言っていた気がします。
「您」を使えばいいのかもしれませんが、その頃は先生とも少しずつ打ち解けてきていて、それだと少し距離がありすぎる気もしていました。
そんな中で、台湾に行ったときのことです。
小さい子どもが、お母さんに向かって
「媽媽你看〜」
と話しているのが聞こえてきました。
そのとき、ふと思ったんです。
「あ、これなら言えるかも」
「老師你〜」
とつければ、言えそうな気がしました。
それから少しずつ、「你」を使うことへの抵抗がなくなっていった気がします。
最近は先生に対しても、「你知道嗎?」なんて普通に言えるようになっています。
最初の頃は、「我」も「你」も、どこか言いにくい言葉でした。
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