台湾華語(中国語)を勉強していても、実際に使う場面になると、思っていた通りにはいかないこともあります。
友達と台湾旅行をしていたときのことです。
駅前にあるホテルに泊まる予定だったので、迷うことはないと思っていました。
着いたのは夜でした。
大きな看板が光っていて、通りの反対側からホテルははっきり見えていました。
ところが、入口がなかなか見つかりませんでした。
おそらくつながっているだろうと思って、となりのビルに入ってしまい、
「このままエレベーターで上に行けば、ホテルの入口があるのかも」
そんなことを言いながら進んでみたものの、ホテルの表示はどこにもありませんでした。
一度建物を出て、ぐるっと周りを歩いてみても、入口らしきものが見つかりません。
結局、また最初に入ったビルへ戻ってしまいました。
何度探しても見つからず、結局、人に聞いてみることにしました。
ちょうどその近くに、工事をしているのか、警備員のような方が立っているのを見つけて、
思い切って中国語で
「(ホテル名)的入口在哪裡?」
と聞いてみました。
ホテル名の発音も予習してきたので、ちゃんと言えているはずだと思っていました。
すると返ってきたのが、
聽不懂
(ㄊㄧㄥ ㄅㄨˋ ㄉㄨㄥˇ / tīng bù dǒng)
でした。
「ちゃんと言えたはずなのに」
そう思っていたので、正直、少しイラッとしてしまいました。
「こっちが聽不懂だよ」と思いながら、その場を離れました。
そのあと、今度は駐車場の出口にいた若い警備員さんに同じように聞いてみました。
すると、その方は持ち場を離れて、わざわざ歩いて案内してくれたのです。
といっても、本当にすぐそこでした。
さっき出てきたビルを出ると、ホテルの入口はすぐそこでした。
結局、ホテルは見えていても、入口が見えていなかっただけでした。
今思えば、夜だったこともあって、看板ばかりが目立ち、入口が分かりにくかったのだと思います。
ただ、それだけではなかったのかもしれません。
最初に聞いた方は、私が中国語を話すとは思わず、中国語として聞いていなかったのかもしれません。
あるいは、最初に
「不好意思(ㄅㄨˋ ㄏㄠˇ ㄧˋ ㄙ / bù hǎo yì sī)」や
「請問一下(ㄑㄧㄥˇ ㄨㄣˋ ㄧˊ ㄒㄧㄚˋ / qǐng wèn yí xià)」
と声をかけてから聞けば、また違ったのかもしれません。
今振り返ると、いろいろな理由が重なっていたのだと思います。
そのときは少し戸惑いましたが、今では台湾旅行の思い出として、よく覚えている出来事のひとつです。
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